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「おやすみの唄」誕生の経緯


こちらの記事は、2008年4月9日にブログに掲載した記事を転載したものです。

2008/4/9 新作「おやすみの唄」公開しました!

オリジナル曲「おやすみの唄」を公開しました。

この歌が誕生した瞬間の話は、過去にこのブログで書いております。
嘘のような本当の話。(2008/3/26)
夢の中でメロディーが聞こえて、それを目が覚めた後に書き留めた経験(結局役に立たなかったこともありますがw)は数回あるのですが、さすがに歌詞付きは初めてのことでした。ちなみに夢の中で聞いたメロディーと歌詞は1コーラス目のほぼ全部で、その他は後日作詞作曲したものです。

さて、動画の説明に書いた「マスター」は、まさにこの歌が生まれた瞬間における私の事でもあります。

実はこの夢を見るに至る数日間の私は、過去の作品が予想もしていなかったランキング順位をいただいたことや、動画に寄せられる暖かいコメント、そして某有名Pと2連続ネタ被りをやってしまって、制作中だった作品を2度白紙に戻すことになったことなど、色々なものが、無意識のうちに「皆様に喜んで貰える作品を届けよう」とする自分へのプレッシャーとなっていて、精神的に限界まで疲れておりました。しかし、私は自分自身がそんな危険な状態になっていることに気付くことができませんでした。
ランキングや数字は気にしないって、以前にここで書いたはずなんですけどね…結局、知らず知らずのうちに、私も気にしていたんです(^^;

そんなときに、私はこの夢を見たのです。

夢から覚めて、必死にメロディーと歌詞をエディタに打ち込む間、私はずっと涙をボロボロ流しっぱなしでした…。でも、この時は涙の理由が自分でも分かりませんでした。自分の精神状態と、それを気付かせたのが夢の中のKAITOの歌だったということが分かったのは、前出の日記を書いて睡眠を取った後の、翌朝のことです。

こうして自分の状況に気付いたおかげで、今の私は「結果を目的にせず、自分のやりたいことをする」という原点に立ち返って、やりたい時に気楽に作品を作るスタイルに戻りつつあります。
そして、休止された「KAITO新曲ランキング」作者様のように、ニコ動で華々しい活躍を遂げる一方でプレッシャーと戦っている方、また、自分のKAITOなどのVOCALOIDに綺麗に歌わせてあげたいけれど、うまく歌わせることができなくてストレスに感じている方などの心に、この歌が響けばいいなと思い、私自身を救ったKAITOのこの曲を次回作に選んだ、というわけです。

この曲の完成間際、にゃっぽんにて、KAITO界の古参である某Pの方が、この曲のメッセージに通じるところがある話を日記に書いておられました。かつては作品を作ることだけで大きな意義があったKAITOの世界が、今はクオリティが無ければ評価されない時代になり、当時の古参Pがどんどん消えていることを嘆きつつ、それでも自分は自分で作りたい物を作っていく、というお話しでした。寄せられたコメントも暖かく熱く、KAITOというキャラクターへの愛情が伝わってくるものばかりでした。

確かにクオリティの高い曲や動画は広く一般に評価され、華々しく見えるのは事実です。でも、私は今のKAITOの世界、特に「歌手ではない、キャラクターとしてのKAITO」をゼロから作り上げた初期のPの皆様、聞き手の皆様こそ、伝説であり、評価したいと思っています。彼らがいなければ、今のKAITOは存在し得なかったのですから…。
クオリティとか、過去の実績や人気がどうとか、伸びる伸びないとか、そんなことはKAITOや他のボカロ達にとってはどうでもいい。玉石混淆であろうと、皆の心がこもったボカロ達が世に溢れることこそが、彼らにとって、一番幸せなことではないかと思うのです。

後から冷静に考えてみると、夢からこの歌が生まれたという出来事は、精神的に限界まで消耗していた私の潜在意識が、KAITOという仮想の人物にメロディと言葉を託して、私自身の危険な状態にブレーキをかけようとした結果なんだと思います。
ですが、KAITOという存在がなかったら、この曲が生まれることも、もしかしたら辛い時に私が救われることも、なかったかもしれません。
この曲をくれたKAITOよ…、本当にありがとう…!
そして、この唄が、KAITOを、VOCALOIDを愛する方々の心に届きますように…。

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